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猫が水をあまり飲まないのはなぜ?水分補給させる方法は?

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愛猫にお水をあげても、ほとんど飲まなくて心配になることはありませんか?猫ちゃんは、あまりお水を飲まなくても大丈夫なのでしょうか。猫ちゃんと水分補給について、解説します。

水をあまり飲まないのはなぜ?

猫ちゃんは砂漠地帯出身の動物。そもそもお水をあまり飲まなくても生きていくことができるのです。猫ちゃんの体は砂漠で捕まえた小動物の体内水分でまかなうことができ、足りない分を飲み水で補給します。体内の少ない水分を効率よく使い、おしっこを凝縮して出す仕組みになっているため、お水を飲むという習慣があまりなかったのです。

フードによってはしっかり水分補給を

しかし、現代のようにお家で猫ちゃんが過ごすようになると少し違ってきます。特にドライフードをメインにしている場合は、気をつけないと水分不足になってしまう心配があります。ドライフードの水分量は、10%未満のものがほとんどのため、飲むお水の量が少ないと尿路結石、膀胱炎、腎臓病など泌尿器系の病気にかかる可能性が高くなります。

水を飲ませるための工夫

愛猫に水を飲んでもらうには、環境を整えることが大切です。猫ちゃんは新鮮なお水を好むので、1日に何度かお水を替え、器も洗ってください。お水を飲む時に器の縁がヒゲに触れるのが嫌がる猫ちゃんもいるので、もし愛猫が飲みにくそうにしていたら縁の広いものに変えましょう。
また、流れるお水や蛇口からのしずくが好きな猫ちゃんには、噴水型の器もおすすめです。

ウェットフードで手軽に水分補給

猫ちゃんがお水を飲んでいないようなら、ウェットタイプのフードに切り替えたり、併用したりしてみてもよいでしょう。ウェットタイプのフードは80~90%が水分なので、お手軽に水分補給できます。

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逆にお水をたくさん飲むようなったら要注意!

「あらっ、○○ちゃん、いつもこんなにお水飲んでいたかしら!?」「なんかしょっちゅう飲んでいるわね」そう思ったら要注意、病気の疑いがあります。最初に疑われるのが腎臓の病気、慢性腎不全です。腎機能が低下している状態で水分の再吸収ができないため、たくさんのおしっこが排出され、お水をたくさん飲むようになります。猫ちゃんは体内の水分を効率よく使うために濃いおしっこをします。これが腎臓に負担をかけるため、腎臓の病気になりやすいのです。

年齢とともに注意するべきこと

年をとるとお水を飲む量が増えますが、これも老化による腎臓機能の低下が原因です。ごはんの量、おしっこに行く回数、おしっこの量、体重などに変化があったらすぐに病院へ連れて行きましょう。糖尿病や子宮蓄膿症などもお水を飲む量が増える病気です。

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まとめ

猫ちゃんは元々あまりお水を飲まなくても大丈夫ですが、水分不足に陥ると病気になるリスクが高まるので要注意です。飼い主さんが様々な工夫をして、健康に必要な水分はしっかり摂ってもらうようにしましょう。また、逆に飲み過ぎていないか、常に飲み水についてはチェックすることが大切です。

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