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【専門家監修】子犬にワクチンは絶対に必要?いつ接種すればいい?

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子犬を我が家に迎えたら、考えたいことがワクチン接種。そもそもワクチンとはどのようなものなのか、そしていつ接種すれば良いかを知っておきましょう。

この記事の監修者

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秋山 蘭

ヤマザキ動物看護大学 動物臨床栄養学研究室
助教 [修士(獣医保健看護学)・愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・CRT]

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ワクチンとは?

わんちゃんが産まれた時は母親の免疫を受け継いでいますが、生後1カ月半〜3カ月ほど経つと免疫は徐々に減っていきます。様々な感染症にかかるリスクが出てくるため、それらの予防と症状の軽減のためにワクチン接種が必要なのです。
ちなみに、ワクチンは任意接種とされている「混合ワクチン」と、法律で接種が義務付けられている「狂犬病予防接種」に大別されます。

任意接種の「混合ワクチン」

混合ワクチンとは、複数のワクチンが組み合わせられたものです。すべてのわんちゃんが接種すべき「コアワクチン」と、生活環境により接種が推奨される「ノンコアワクチン」があり、色々と組み合わせられています。たくさん種類があって何を接種すれば良いかわからない場合は、獣医師と相談すると良いでしょう。

混合ワクチン接種のタイミングについて

ワクチンは子犬が母犬から初乳をもらえているかなどの要因により、接種時期のタイミングはずれてきますが、1回目は6〜8週齢に、その後は16週齢まで2〜4週間ごとに接種することが推奨されています。

※ワクチン接種のタイミングについては、かかりつけの獣医師とよく相談して決めましょう。
ワクチンは、わんちゃんの体調が良い時に打つようにしましょう。そして急な体調の変化に対応しやすいよう、なるべく午前中に行うことをおすすめします。
接種料金は動物病院によって異なりますが、1種につき1,000円~が目安のようです。

混合ワクチンで予防できる病気の種類

※11種ワクチンの場合。☆は5種混合ワクチン
● 犬ジステンパーウイルス感染症☆
● 犬伝染性肝炎☆
● 犬アデノウイルス2型(犬伝染性咽頭気管炎)☆
● 犬パラインフルエンザ感染症☆
● 犬パルボウイルス感染症☆
● 犬コロナウイルス感染症
● レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー、カニコーラ、ヘブドマティス、オータムナリス、オーストラリス)

義務付けられている「狂犬病予防接種」

生後91日以上のわんちゃんの飼い主さんは、毎年狂犬病の予防接種を受けさせることが法律で義務付けられています。犬の登録をした市区町村で、4月~6月の時期に接種してください。 この予防接種を受けると注射済票と鑑札が交付され、それをわんちゃんに装着しなければなりません 。
なお、令和4年6月以降、動物愛護法によりブリーダーやペットショップ等で販売されるわんちゃんにはマイクロチップの装着が義務化されていますが、管轄する市区町村によってはこのマイクロチップで手続きや鑑札を代替できるようになっています。詳しくは、お住まいの市区町村にご確認ください。

ちなみに狂犬病は、発症すると有効な治療法がなく、ほぼ100%死に至る怖い病気です。ヒトを含むすべての哺乳類に感染します。

狂犬病予防接種の料金

お住まいの(登録している)自治体が実施する場合、地区によって値段が異なるようですが、おおまかに3,000円程度が目安のようです。 動物病院で受ける場合は、自由診療扱いになります。注射済票発行の申請代行も含めて、個々の動物病院で決められている料金は異なります。料金に差があるようなので、あらかじめ電話やホームページ等で確認してから受けると良いでしょう。

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