少しずつごはんを食べるのはどうして?
少しずつ食べるのは狩りのなごり!
猫ちゃんはライオンなどのように集団で狩りをして獲物を捕って食べるわけではないのでガツガツ食べはしません。猫ちゃんは一匹で狩りをする動物。自分が食べる分の小さな獲物、鳥やネズミを捕り、少しずつ食べていました。少しずつ食べるのはそのなごりなんですね。
フードは数回に分けて与えましょう!
食べきれなかった分は残しておいて後で食べるという習性もありますが、できれば成猫の場合、食事は1日2回以上に分けて適量を与えるとよいでしょう。
何らかの事情で空腹になったことがある猫ちゃんは、一気にガツガツ食べることがありますが、ずっとお家でごはんがもらえると思うようになると自然とおさまってくるようです。一度にたくさん食べると消化しきれずに吐いてしまうこともあります。保護猫などの場合は注意して観察しながらご飯を与えてみてください。
食べ残し?別のフードをあげるべき?
食べ残しがある時は、「猫ちゃんの好きそうなおやつやごはんはないか」と探して与えがちですが、猫ちゃんも美味しいおやつやごはんが次から次へと出てくると、決まったご飯を食べなくなることも。「もっとおいしいご飯をもってこ~い」と駄々をこね、さらに“ちょっと食べ”がひどくなる可能性もあります。元気であれば問題はないので、いろいろ与えすぎないことが肝心です。
年齢的な問題も!
少しずつ食べる習性に加え、年をとると一度にたくさんの量のごはんが食べられなくなると言われています。
また、年をとった猫ちゃんは歯が弱くなったり、歯が抜けたりして、硬いものなど食べられなくなることもあります。食事中に食べにくそうにしていたら、硬いドライフードは細かくしたり、お湯でやわらかくしたり、すりつぶすなどして食べやすくしてあげるとよいでしょう。ウェットタイプの総合栄養食もおすすめです。
文:倉田光子
イラスト:上田惣子