コロナ禍での猫のストレスサイン9つ
いつもと様子が違う!と思ったらストレスかも!
コロナ禍で猫ちゃんのストレスが増えています。家族のおうち時間が増えて一緒に過ごすことが多くなり愛猫もさぞかし喜んでいるかと思いきや、実は逆にストレスを抱えているケースも多いようです。ある日、急に下記のような症状や行動に出るようになったら要注意です。相当なストレスにさらされていると思ってください。何に対してのストレスなのかその要因を探り、改善できるものは解消し、猫ちゃんを気遣ってあげましょう。明らかに異常がみられる場合は病気の可能性もあるので獣医さんに相談しましょう。
①よく鳴く
野生の猫ちゃんは犬のように頻繁に鳴く動物ではありません。しかし、ストレスを抱えている時や病気の時はよく鳴き訴えます。その鳴き方や鳴き声も様々で、空を見ながらウオーウオー、耳元までやってきて大声で訴える、ウロウロしながらずっと鳴き続けたり、構って欲しいのか、怒っているのか、病気なのか、その見分け方は難しいですが、あまり頻繁に鳴くようであれば要注意。様子を見て動物病院へ連れて行ってあげましょう。ストレスの場合は便秘や下痢の原因にもなりかねません。
②よく毛をなめる
猫ちゃんはグルーミングが好きな動物ですが、この目的はお手入れだけではありません。気持ちを落ち着かせるためになめることもありますが、体毛が薄くなるほど同じところをなめたり噛んだりしている場合は皮膚炎や傷が無いか地肌を確かめましょう。何もなければストレスや病気の可能性があるかもしれません。
③隠れて出てこない
猫ちゃんは家の中にお気に入りの寝場所をいくつか持っています。しかしコロナ禍で家族の暮らし方が一変したことで、お気に入りの場所がそうでなくなることがあります。高いところや狭い所に入り込んだりするのは、いままでなかった存在から身を隠そうとする本能的な防御行動かもしれません。
④よく寝る
猫ちゃんは常に熟睡しているわけではありませんが1日の約3分の2近くを寝て過ごします。しかしストレスを感じている場合は行動力が落ちるため、さらによく寝るようになります。高いところに登らなくなった、大好きなおもちゃに反応しないなど、いつもの様子と違うと思ったらストレスの要因を探りましょう。
⑤よく吐く
猫ちゃんは胃に溜まった毛玉を体外に排出するため、よく吐きます。毛玉以外には空腹やストレスから嘔吐に繋がることもあるので、何か負荷がかかっていないか検証が必要です。しかし、食欲不振で吐く場合は病気の可能性が高いかもしれません。
⑥下痢や便秘になる
コロナ禍による家庭環境の変化で、日中いなかった家族が家にいることで自分のペースが崩れがちに。構って欲しくない時に構われたりすることでストレスになって下痢になることも。またストレスで行動力が低下し、寝てばかりいることで、運動不足になってしまい、うまく便が出ず便秘になる猫ちゃんもいるようです。
⑦紙やビニールを食べる・物を落とす
飼い主がリモートなどで家の中で忙しくしていて構ってくれないストレスなどから、大事な書類や買い物のビニール袋を噛んだり食べたり、棚の物を落として気を引いたりすることがあるようです。飼い主さんが構ってくれるか、または自分の思い通りになるまで続けることもあります。
⑧トイレを失敗する
いままできちんとトイレでしていたのに、トイレの枠外にお尻を突き出してわざとはずす。これは明らかに飼い主に対する反抗のサインとなります。また、洗面所や廊下や布団などでトイレをする場合もあるようです。何が不満なのかを調べて状況に応じてストレスかどうかの判断をしましょう。
⑨ご飯を食べない
猫ちゃんはデリケートなので急激な環境の変化や、些細なストレスが原因でも食欲がなくなることがあります。ストレスになりやすい要因としては、家具や家電の新調、慣れない来客や突発的な物音などが挙げられますが、コロナ禍による家庭環境の変化が猫ちゃんにとって大きなストレスになり食欲不振になるケースも多いようです。
文:倉田光子 イラスト:上田惣子