愛猫にしつけはできる?イタズラや爪とぎ、トイレなどのしつけ方法を解説
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家具で爪をといだり、ゴミ箱をひっくり返したり、噛みついてきたり…。猫は自由奔放さが魅力ですが、度が過ぎると困りものです。犬とは違って、猫にはしつけができないと考えている方も多いかもしれません。しかし、猫をしつけることは可能です。この記事では、愛猫との暮らしに必要な基本的なしつけ方をご紹介します。
コツを抑えれば猫にもしつけは可能
猫をしつけることは可能とはいえ、犬のように「お手」「おかわり」を仕込むのは困難です。猫は基本的にマイペースな動物なので、長時間集中してトレーニングすることは苦手です。猫のしつけは、その性質を生かした方法で行いましょう。
猫のしつけ5つのコツ
飼い主さんが愛猫にしつけをする際の、5つのコツをご紹介していきます。
1.できれば子猫のうちから
一般的に猫のしつけを始めるタイミングは、生後2~3カ月くらいの子猫のうちからが良いと言われています。これは、大人の猫にはそれまで生きてきた習慣が身に染み付いていると考えられるためです。でも、大人の猫にもしつけは不可能ではありません。飼い主さんの根気と努力が必要かもしれませんが、以下に紹介するコツを参照してみてください。
2.愛猫に適した環境を作る
まずは、愛猫がイタズラしないように環境を整えてあげましょう。猫は基本的に好奇心旺盛な動物で、気になるものを見つけると、ついつい触ってしまいます。例えば、ケーブルなどの長い物にじゃれ付いたり、ゆらゆら揺れる観葉植物の葉を触ったりします。 コードやケーブルにはカバーを付けて隠す、観葉植物は置かない、もしくは愛猫の手の届かない所に置くなどして、イタズラしそうなものを、愛猫の生活環境から取り除いてあげてください。特に観葉植物については、猫にとって有害なものも多いので注意が必要です。
3.その場で叱る
愛猫を叱る時は、イタズラをしてすぐその場で叱ることが重要です。時間が経つと、愛猫はなぜ叱られているのか認識できません。 叱る際には、「コラッ!」「ダメ!」といった短い言葉を使うことがコツです。「〜すると〜だからダメ」のように長い言葉では、愛猫には伝わりにくいのです。大きな音をたてたり、霧吹きでシュッとごく少量の水をかけたりするのも効果的。とにかく「この行動をすれば叱られる、嫌な音がする」と覚えさせるのです。 愛猫を叱る際、叩いたり体を拘束したりするのは避けてください。愛猫との信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。
4.しつけに一貫性をもたせる
愛猫のしつけで重要なコツの1つに一貫性が挙げられます。同じイタズラをしても、叱られる時と叱られない時があると、愛猫には何が悪いことなのか分かりません。また、家庭内で「この人は叱るけれど、他の人は叱らない」という場合も同じです。あらかじめ、家庭内で「愛猫がこのイタズラをした時には『コラッ!』と叱る」など、ルールを決めておき、一貫性あるしつけを行うと効果的でしょう。
5.きちんと褒める
愛猫のしつけで重要なコツに褒めることがあります。愛猫がイタズラしたらすぐに叱るのと同じように、褒める時はその場ですぐに褒めましょう。時間が経って褒めてあげても、愛猫には認識できません。愛猫が良い行いをした時にはすぐ褒めて、「これをすると褒められる」と覚えてもらうのです。褒める際には愛猫が喜ぶこと、例えばおやつをあげて撫でてあげると効果的です。
共に暮らすための必須のしつけ
愛猫と飼い主さんが、共に心地よく暮らすための基本的なしつけ項目と、しつけ方法をご紹介します。
「爪とぎ」のしつけ
爪とぎは猫の本能ですが、家の柱や家具などがボロボロにされてはたまりません。愛猫に爪とぎしてはいけない場所を教えるのと同時に、爪とぎしてもいい場所を与えてあげましょう。 爪とぎしてもいい場所としておすすめなのが、爪とぎ器です。段ボール素材、麻素材で作られたものなど様々な種類が出回っていますので、愛猫のサイズや好みに合ったものを用意してあげてください。愛猫が爪とぎしたがる場所やよくくつろいでいる場所などに置き、愛猫の手を取って爪とぎ器で爪とぎする真似をしてにおいを付けると「これは自分のもの」と認識するでしょう。爪とぎして欲しくない場所でガリガリしそうになったら、急いで爪とぎ器まで連れていってあげてください。
「トイレ」のしつけ
猫は綺麗好きな動物で、いつも決まった場所に排泄をする習性があります。そのため、犬にトイレをしつけるよりも容易にしつけることができるでしょう。まずは、愛猫にとって快適な砂(猫砂)と、トイレ容器を用意します。愛猫がそわそわと地面を嗅ぎまわるなど落ち使い様子になったら、すかさずトイレに連れていき排泄を促してあげてください。 あらかじめ愛猫のおしっこのにおいが付いた砂を少量混ぜておくと、そこがトイレだと認識しやすくなります。
「噛み癖」のしつけ
猫が噛んでくるのは、遊んで欲しい、甘えたい、触られたくないなどの理由があります。愛猫がじゃれて甘噛みしてくる姿は可愛らしいものですが、噛まれてできた傷が悪化するケースも少なくないので注意が必要です。 猫の噛み癖をしつけるには、短い大きな言葉ですぐに叱ることが大切です。この際、なるべく落ち着いたトーンで、騒ぎ立てないのがコツです。そして後は構わないようにしてください。飼い主さんが他の部屋に移動するのも良いでしょう。愛猫に「噛んでも何もいいことがない」と覚えさせるのです。落ち着かせようとおやつをあげたり、遊んであげたりするのは逆効果となってしまいます。 愛猫にとって嫌なところを触られて噛んでくる場合は、触らないことが一番です。しかし、いつも触らせてくれるのに噛んでくるという場合には、愛猫が不調を感じている心配もあるので、様子をよく観察しましょう。
まとめ
愛猫には家でのびのび過ごしてもらいたいものですが、人間と一緒に暮らすには最低限のしつけが必要です。時間と根気が必要かもしれませんが、しっかりコミュニケーションをとりながらしつけていくことで、愛猫との絆もより深まることでしょう。
室内で暮らす愛猫の健康維持に
愛猫のしつけと同じくらい大切なのが、健康管理。室内で過ごす愛猫には、おいしさと健康維持どちらにも配慮したフードをあげたいものです。ペットラインからおすすめする「メディファス 室内猫毛玉ケアプラス1歳から チキン&フィッシュ味」は、猫の臨床栄養学から生まれた下部尿路の健康維持に着目したフード。マグネシウムとカルシウムの適正バランスや、尿pHのコントロールなど、成長段階にあった栄養が摂れるよう設計されています。「しあわせマルシェ」なら通常サイズでお試しできます。 ※毛玉ケア:食物繊維の物理効果により排出サポート(形成抑制)