猫がお布団でおしっこ(粗相)をするのですが…
一度おしっこをしてしまったお布団に続けておしっこするのは、臭いが残っていることが原因の場合があります。臭いが残っている限り、そこをトイレだと思っておしっこを繰り返します。羽毛布団など、カバーがシャカシャカ音がする素材の場合も、トイレの砂と勘違いしておしっこをする場合もあります。お布団の上に毛布をかけたらおしっこをしなくなったという猫ちゃんもいるようです。
また猫ちゃんはストレスがある場合、おしっこで不満や不安を表現する場合があります。お布団でおしっこをするようになったのと同じ時期に猫ちゃんにストレスになるようなことはなかったか、思い起こしてみましょう。たとえば、新しい猫ちゃんが増えた、トイレを新しくした、またトイレの砂や位置を変えた、トイレが汚い、あまり遊んであげていない、などなど。何が原因なのかを考え、その要因を取り除いてあげましょう。
さらに体に異変がある場合は、猫ちゃん自身の意思に関係なく、おしっこの失敗を繰り返すようになることがあります。お布団の上だけでなく、家中のいろんな場所に小分けに少量ずつおしっこをするようなら、F.L.U.T.D.の可能性も考慮に入れるべきでしょう。F.L.U.T.D.とは、猫の下部尿路疾患の略称で、特発性膀胱炎をはじめ、尿結石・血尿・頻尿で痛みを伴う排尿・尿道閉塞など、さまざまな症状を引き起こす「おしっこにまつわる疾患」のことで、猫ちゃんがかかることが多い疾患です。オスとメスでは症状の出方が多少異なりますが、血尿、頻尿になって何回も排尿姿勢をとったり、ひどいときには尿が出なくなったりします。おしっこが出なくなると命に関わりますので、日頃から猫ちゃんのトイレの様子をチェックし、異変があったらすぐに獣医師に診察してもらいましょう。