専門家が教える、子犬がごはんを食べない2つの原因と3つの対処法
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新しくお迎えした子犬がごはん(ドッグフード)を食べなかったり、いつもはごはんを完食していたわんちゃんが突然ごはんを食べなくなってしまったりすると、飼い主さんはとても心配になりますよね。この記事では子犬がごはんを食べない主な原因と3つの対処方法を解説します。
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まずは子犬がごはんを食べなくなった原因が「体調の変化」なのか「わがまま」なのか見極めることが大切
子犬がごはんを食べなくなる原因は色々ありますが、大きく分けると「体調の変化」と「わがまま」の2つになります。
体調の変化が疑われる場合は、かかりつけの獣医師に相談を
目に見える「体調の変化」の典型は、散歩に行きたがらない、フードを噛みにくそうにしている仕草がある 、じっとしていることが多いなどの普段のわんちゃんとは違う行動が見られます。歯の生え変わりや、女の子の場合、生理の影響で陰部から出血したり食欲の変化などが見られるなど、原因がはっきりしていれば心配いらないかもしれませんが、体調の変化に不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談し、原因を解決することが必要です。
「わがまま」の場合は3つの方法で対策を
多くの飼い主さんが悩まれることは、わんちゃんが「わがまま」になってしまい、ごはんを食べなくなってしまったのでは、と思われる時ではないでしょうか。
まず、「わがまま」の正体は何か、考えてみましょう。何らかの原因でわんちゃんがドッグフードを美味しく食べられなくなってしまっていたり、新しく迎えた子犬なら環境の変化にとまどい、元の家族と離れてホームシックになっていたりすることが考えられます。また、以前に与えられていたドッグフードと異なる時は、食べるのをためらっている可能性もあります。さらに、 食事する場所で大きな物音が聞こえる、飼い主さんがじっと見ているなど、落ち着いて食べられる環境ではないという理由も考えられます。
この場合、飼い主さんができる対処法として、「ドッグフードの与え方の工夫」、「食器・環境の見直し」、「ドッグフードの保存方法の見直し」の3つのが考えられます。
【対処法①】ごはん(ドッグフード)の与え方を工夫してみる
私たち人間がごはんを「美味しい」と思うポイントは、次の五感だと言われています。
・香り(嗅覚)
・歯応え(食感)
・音(聴覚)
・味・温度(味覚)
・彩り(視覚)
わんちゃんの場合、特に大切なのが嗅覚です。ドッグフードを与えても食べなくなったら、においが悪くなっていないかなどをチェックしてみましょう。
ごはん(フード)に水分を加える&温める
まずは、現在与えているドッグフードに水やお湯をかけてみる(冷たすぎず熱すぎず)ことで、状況を改善できるかもしれません。温めると香りが出てわんちゃんの食欲をそそることがあります。
ただし、熱湯はドッグフードに含まれる栄養素が破壊されてしまうので、ぬるま湯(40℃以下の人肌程度)を使用しましょう。
ごはん(フード)にトッピングを加える
それでも食べない時は、ウェットフードなどをトッピングして、香りや味覚に訴えてみてください。今まで使っていたドッグフードから全く新しいフードに一気に変えてしまうのは考えもの。ドライフードを変える時には 、1週間から10日間くらいかけて少しずつ新しいフードに切り替えていきましょう。
やりすぎはさらなる「わがまま」につながるので注意
一方で、ドッグフードの変更を頻繁に行ったり、より美味しそうなウェットフードやおやつ、または人間の食べ物を与え続けたりすると、美味しいものだけを求める「わがまま」につながる恐れがあることも注意しておきましょう。
【対処法②】食器や環境を見直す
新しくお迎えした子犬がごはん(フード)を食べない原因として、前の家とは異なる新しい家、家族、環境に緊張していることや、移動で疲れていることも考えられます。そのため、2〜3日間はそっとしてあげて 、新しい環境に慣れるのを待ってあげましょう。そして、以下のポイントを同時にチェックして環境を見直しましょう。
環境を見直す際のポイント
1. ケージやクッション、毛布などを使い、落ち着ける場所を作り、子犬をゆっくり休ませてあげる。
2. その際、前から使っていた食器や、クッションなどの馴染みあるグッズがあると、安心するようです。
3. 前の家やペットショップで食べ慣れていたドッグフードと飲用水を用意し、食べるようになるのを待ちます。無理に食べさせようとすると、さらに負担をかけてしまうことになるのでやめましょう。
上記のことをしても1日以上食べないようなら他に原因がないか確認して、一度獣医師に相談しましょう。
【対処法③】ドッグフードの保存方法を見直す
ドライフードは、開封後の保管中に空気に触れ、酸化や変質が起きることがあります。酸化や変質が起きると、味はもちろん、香りや食感なども悪くなるためわんちゃんが食べなくなってしまう原因となります。
基本は冷暗所で保管し冷蔵庫はNG!
直射日光や高温多湿をさけて冷暗所に保管し、なるべく早めに使い切りましょう。特に梅雨や夏場には、保存方法に十分注意する必要があります。冷蔵庫での保存が一見良さそうに思えますが、実際には庫内から取り出した時に結露し、カビの原因になる可能性がありおすすめできません。夏などの高温多湿期は、クーラーの効いた室内での保管がおすすめです。
大袋などの場合はストッカーと密閉チャック付きの袋で保存
ドライフードを大袋で購入している場合には、密閉性の高いフードストッカーなどの容器に袋ごと保管するのがベストです。さらに開封したフードはジッパーなどのチャック付き袋に入れて密封し、これをフードストッカーへ入れると良いでしょう。
あらかじめ小分けに分包されているドライフードなら早めに使い切りやすいので、適宜活用すると良いですね。
ウェットフードは密閉容器で冷蔵庫に保管
ウェットフードの開封後は、清潔な密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管し、なるべく早めに使い切りましょう。
まとめ
ごはん(フード)を食べない原因がわんちゃんの「わがまま」だった場合、その対処方法は様々ですが、毎日の食事はわんちゃんの健康維持のために必要不可欠です。この記事で紹介した対処方法の他にも、「体調の変化」が疑われる場合には、すぐに獣医師に相談をしてください。
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※この商品は子犬の成長に合わせ健康維持を目的とした総合栄養食です。治療を目的とした療法食ではございません。