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【専門家監修】犬のダイエット法!ムリなく理想体型を目指すための「食事」と「運動」

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愛犬の体型、気にしてあげていますか?「太っていても可愛い」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、健康のためには理想体型をキープすることが大切です。この記事ではムリなくダイエットするための方法をご紹介します。

この記事の監修者

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秋山 蘭

ヤマザキ動物看護大学 動物臨床栄養学研究室
助教 [修士(獣医保健看護学)・愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・CRT]* *監修当時の所属・肩書きです。

太り過ぎも、痩せ過ぎも要注意!


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太り過ぎのリスクって?

●関節への負担
体重が重いことから、足腰への負担が大きくなり、関節や靭帯、椎間板を傷めやすくなります。関節炎、椎間板疾患などのリスクが増大し、歩行にも支障をきたす場合もあります。特に大型犬では肘(ヒジ)や膝(ヒザ)、胴が長い犬種では腰への負担が大きいとされています。
⚫︎心臓への負担
体重増加により、筋肉に血液を送り出す心臓への負荷が増えます。血液の送り出しは24時間ずっと必要なので、想像以上の負荷と言えます。
⚫︎呼吸器への負担
太り過ぎにより首周りに脂肪がつくなど、物理的な呼吸運動の障害が生じると、気道が圧迫されて呼吸しにくくなります。

痩せ過ぎのリスクって?

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食欲があって痩せる場合と、食欲がなくて痩せる場合の2パターンがあります。 食欲がない場合は、歯周病など口腔内の病気、心臓病、腎臓や肝臓の疾患など、慢性的で大きな問題を抱えている可能性がありますので、急いで動物病院へ連れて行きましょう。 食欲があって痩せる場合は、寄生虫、ストレス、甲状腺機能亢進症の他、糖尿病、がんが原因となっていることがあります。こちらも急いで獣医師の診察を受けましょう。

太り過ぎてしまう原因は?

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食事で摂取するカロリーが、普段の生活・運動で消費するカロリーを上回ることで太ってしまいます。わんちゃんは基本的に飼い主さんに与えられたものを食べるので、太り過ぎるのは飼い主さんの間違った健康管理が原因となっていることが多いと考えられます。 人間の食事の時にいつも食べ物を与えてしまう、頻繁に間食をあげてしまうなどしていませんか。愛犬に必要なカロリーを把握して、食事の管理をしっかり行いましょう。 また、室内飼いの場合の運動不足も太り過ぎの原因になります。特に小型犬の場合は、運動は不必要と考える飼い主さんもいるようですが、わんちゃんの健康維持のためにも運動は必須です。

理想体型を目指す食事方法

愛犬のダイエットを成功させるには、食事と運動のバランスを見ながら飼い主さんが根気よく続けてあげることが大切です。長い目で考えて、無理のないダイエット計画を立ててください。理想とする体重を目標設定した後に計画を立てると続けやすいでしょう。犬種や年齢などにより適正体重は異なるため、獣医師に相談してみてください。

1日に与える食事量を決めよう

食事量を減らすのは、体重を減らすためによく行われる方法です。この場合、間食を含めた1日の総食事量をきちんと管理しなくては意味がありません。愛犬がお腹の空いた素振りやおねだりをしても、健康のために断固たる決意を持ってコントロールしてあげなくてはなりません。

食事の与え方にも一工夫

食事を摂ることにより、消化吸収のためのエネルギーロスが発生します。そのため、食事回数は多い方が空腹感を抑えることができ、消化吸収に使われるエネルギーの消費量を増やすこともできます。可能な範囲で、1日の給与回数を2回~4回に増やすことをおすすめします。

理想体型を目指す運動方法

減量効果を高めるには運動量を増やすことも大切です。ただ太り気味のわんちゃんの場合は心臓や関節への負担を考え、急激な運動量の増加は避けて散歩の回数を増やしたり、距離を徐々に伸ばすなどの方法をとりましょう。太り過ぎているわんちゃんの場合は、獣医師と相談しながら運動すると良いでしょう。普段から散歩をしている場合は、散歩する距離を長くしたり、散歩中にボール遊びを入れたり、また坂道や階段コースなどをとり入れるのもよいでしょう。ただし、わんちゃんが疲れたかなと思ったら無理はさせず、休憩させてあげましょう。

「遊び」で楽しくダイエット

日々の散歩の他に、「遊び」も運動になります。わんちゃんの本能を刺激しつつ、飼い主さんとのコミュニケーションにも役立つのでおすすめです。 手軽にできるわんちゃんとの遊び方を、いくつかご紹介します。

⚫︎1:引っぱりっこ ぬいぐるみなどが付いたロープや、両端をコブにしたロープなどで、わんちゃんと引き合う遊び。誘いかける時は生き物のように動かし、じらします。体力のあるなしに関わらず、多くのわんちゃんが大好きな遊びです。おもちゃを無理に引っ張ったり強引に奪い取ったりすると、思わぬ事故や怪我の原因になりかねないので、安全面を考慮して楽しく遊びましょう。

⚫︎2:ボール投げ おもちゃやボールなどを投げて飼い主さんの元へ持ってきてもらう遊びで、運動が大好きなわんちゃんにおすすめです。反応が薄い場合には遊びのルールを理解していないことがあるので、まずはルールを教えるところから始めてみましょう。取りに行くものに興味を持たせられるか、飼い主さんの工夫次第で遊びのテンションが変わります。愛犬にねだられて1時間以上も投げ続ける飼い主さんもいます。

⚫︎3:探しもの わんちゃんの好きなものを隠して探させます。おやつ入りのおもちゃなどを隠して探させると、より一層力が入るでしょう。最初はわんちゃんの目の前で、タオルや毛布の下に入れて「探して」の指示で始めます。見つけたら持って来させ、十分に褒めてごほうびをあげることで、より難しい探しものへ挑戦する気になります。食べることが好きなわんちゃんにはたまらない遊びですが、ここで食べた分はその日の食事量から減らすことを忘れずに。

⚫︎4:服従訓練(オビディエンストレーニング) 服従訓練をするのも、わんちゃんにとっては運動になります。アイコンタクトを取りながらついて歩かせることから始め、「待て」「伏せ」「座れ」「ついて歩く」を行わせる訓練です。神経を集中するので、5~10分程度の短い時間に行うと良いとされています。

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