ペットフードの添加物とは? ~品質を保持する目的で使用される添加物の役割~
ドッグフードの“添加物”というと、使用していると体に良くないのでは?とひとくくりに捉えられがちですが、ペットフードでは、主に“品質を保持する目的で使用される酸化防止剤などの添加物”と、“愛犬に必須な栄養を安定的に提供するためのビタミン、ミネラルやアミノ酸などの栄養添加物”を使用しています。
ここでは、品質を保持する目的で使用される添加物を、次のページでは栄養添加物について紹介します。
酸化防止剤
ペットと人間のエネルギー源で最も異なるのは、たんぱく質や脂質の割合がペットのほうが高いことです。体重あたりの必要量で比べると、ワンちゃんは人間の4倍、ネコちゃんは5~6倍ものたんぱく質が必要とされます。脂質は栄養成分として重要な働きがありますが、時間がたてば酸化や劣化が避けられず、酸化が進むと健康にも悪い影響を及ぼすことがあります。よって製造されたときの品質を保つために酸化防止剤が必要とされます。例えば、ミックストコフェロールやビタミンEなどが酸化防止のために使用されています。
保存料
保存料は品質保持のために使用されます。水分含有量が10%程度以下のドライフードではあまり見ることがありません。
着色料
ペットフードの原材料には主に天然素材が使用されるため、季節や産地により色合いが変わってしまうことがあり、見た目を安定させるために使用されているものもあります。その場合、食品添加物として許可されている色素が着色料として使用されています。
ペットフードの添加物は、人間用の食品や家畜の飼料用に使用が許可されたもので、人間および動物の健康を損なわないことを確認する安全性試験が実施されており、過去の使用実績等から安全とされているものを使用しています。