シニア犬(老犬・高齢犬)のフードはいつ・何歳から?年齢に合わせた与え方や食事環境のポイントも解説
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わんちゃんの健康を考えた時に、気をつけてあげたいことのひとつは食事です。特にシニア犬になると、老化に伴う食事量や運動量の変化に合わせたフードを与えることが大切です。この記事では愛犬がシニア犬(老犬・高齢犬)になった時に考えるべきフードの 選び方や与え方 について解説します。
シニア犬のフードは「7歳以降」と「11歳以降」の2つのシニア期で考える
一般的に、わんちゃんは7歳前後から老化が始まると言われています。7歳では見た目ではさほど変化がなく、老犬と呼ばれるほど歳をとっているようには思えないかもしれません。しかし、体の機能やカロリー消費量は徐々に変化しています。
またシニア期を、老化が始まる「7歳以降」を第一段階、さらに老化が進んだ「11歳以降」を第二段階と大きく2つの段階で考え、年齢に合わせたフードを与えると良いでしょう。
第一段階(7歳以降)は肥満に注意
第一段階のシニア期(7歳以降)には成犬時よりも運動量が減り、消費カロリーも減少するため、給与量等を調整して体型管理することをお勧めします。また、シニア期の健康維持のために栄養設計されたフードも開発されています。
第二段階(11歳以降)は栄養素・カロリーを補えるフードを
第二段階のシニア期(11歳以降)では食べる量が減ってくるため、少しの量でしっかりと必要な栄養素とカロリーが補えるフードを与えることをお勧めします。また、近年研究が進み、脂肪酸の一種であるDHA・EPAがシニア期の関節の健康維持に貢献することなどが分かってきました。
シニア(高齢)のわんちゃんへのフードの与え方のポイント
年齢に応じたフードを与えることの他にも、シニア(高齢)のわんちゃんへのフードの与え方を工夫することで、わんちゃんの食事量や栄養を補うことができます。
お湯でふやかしてあげる
ドライフードをぬるま湯や水でふやかして食べやすくしてあげましょう。ぬるま湯や水を加えてふやかすと食べやすくなることに加えて、 ドライフードの香りが出てわんちゃんの食欲をそそることがあります。また、老犬に不足しがちな水分補給も同時にできます。
一回の量を減らして食事の回数を増やす
一度に食べる量が減ってきたら、与える回数を3~4回に増やすことで量を補います。その場合、一度に与える量を 1日の3分の1もしくは4分の1に減らして調整しましょう。
嗜好性を高めて食欲をキープする
老犬にしっかりと食べてもらうために 、嗜好性を高めることで対処できる場合もあります。すでに紹介したドライフードをお湯でふやかしてあげることの他に、ウェットフードをドライフードにかけて与えることもおすすめです。そもそもドライフードが食べにくそうな場合は、ウェットタイプの総合栄養食を与えるのも良いでしょう。
また、封を切ったばかりのドライフードは香りが強く、嗅覚が刺激されて食欲が増すこともあります。香りの良い封を切ったばかりのフードであれば 食べてくれる場合には、小分けタイプのフードが便利です。
シニア(高齢)のわんちゃんは食事環境にも配慮を
シニアのわんちゃんは、食事の姿勢に気をつけてあげましょう。食器を地面に置いた状態で食事をすると、首を地面まで下げなくてはならないので、台を用意して食器をわんちゃんの胸元の高さまで上げると、ごはんが食べやすく、飲み込みやすくなります。食べやすくするためにドライフードはより小粒のものにしたり、ウェットフードやおやつは細かくして与えたりするようにしましょう。
食事台の高さを胸元まで上げる
台を用意して食器をわんちゃんの胸元の高さまで上げると、ごはんが食べやすく、 飲み込みやすくなるため 、食事の姿勢が楽になります。頭を下げずに食べられると、食べ物がスムーズに胃に送られる姿勢を保つことができます。
フセをした状態で食べさせる場合は、口元に水やごはんを置いて自力で食べさせましょう。体を横にした状態では体内で食べ物が流れにくくなります。
まとめ
人間と同じくわんちゃんも年齢を重ねると食事への配慮はより重要になります。シニア犬になったわんちゃんのためにフードの与え方や負担の少ない環境配慮など、末永くわんちゃんと過ごすために参考にしてみてください。
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